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京都市北山の美容院

とし物語 vol65 ~美容師編14~

パーティー会場につき、恐る恐る扉を開けた。

ほんとに外国の人しかいなかった。

みんな明らかにテンションが高い。

最初からトップギアだ。

僕らはハイタッチで迎えられた。

あっけにとられる中、いつの間にかカウンターの席に座っていた。

すぐに後輩のかよちゃんがトイレに行った。

僕らは笑顔で適当に相槌を打ってた。

隣には中国の人がいた。

片言の日本語でしゃべってきた。

で、日本語で答えててわからなくなるとすぐ

「漢字書いて。」

って言ってくる。

どうやら漢字を書いたらその漢字で意味がなんとなくわかるみたいだ。

会話のあいまあいまに

「漢字書いて。」

って言ってくる。

ちょっとめんどくさくなって

疲れてきたので席を移動すると、スペイン人の男性がいた。

さすがにスペイン語はまったくわからない。

とにかく笑顔を振りまいた。

すると彼がいきなりへたくそな英語で

「ドゥーユーノー、カメハメハ?」

って聞いてきた。

ん?

カメハメハ?

今度はポーズまでしてきた。

「オォ!ドラゴンボール?」

「イエース!!」

どうやらドラゴンボールはスペインでも人気があるらしい。

すごいなドラゴンボール。

おかげでちょっと話すことができた。

良く男性を見てみるとかなりのイケ面だった。

僕は

「ユーアーベリーハンサム。」

って言った。

「オー、サンキュー。」

さらに僕は

「ユーアー、ムービースター?」

少し男性のほほが緩んだ。

さらに

「ユーアー、ハリウッドスター??」

って言った。

すると男性はかなりテンションが上がったみたいで

「こいつ!うまいこと言うわーー!!」

的なことを言ってきた。(と思う)

それから目が会うたびに僕にカメハメハを打ってきた。

めんどくさいな。

どうやら余計なことをしてしまったようだ。

そんな中、後輩のかよちゃんがまったく戻ってこないことに気付いた。

心配になって見に行ってもいない。

電話にもでない。

まさか外人さんに拉致られたんじゃ・・・?

メール来た。

「よくわからないので帰りました。」

って。

こらこら。

そんなこんなでなんとか無事にパーティーは終わった。

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