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京都市北山の美容院

とし物語 vol53 ~美容師編2~

出勤初日。

僕はかなり緊張してた。

いよいよ始まるか・・・

美容室。

ほぼ何も知らない世界。

今日からお世話になる。

緊張せずにはいられなかった。

行く前に鏡を見てバッチリセットした。

うぉ!

金髪やん。

自分の姿にちょっと驚いた。

そうだそうだ。

僕は気合を入れて、金髪にしたのだった。

よし!いくか!!

原付でお店へと向かった。

お店について、原付を停めてるとスタッフらしき人がやってきた。

みると全身真っ白の服だった。

スカートはフリフリのひらひらだった。

おぉ!すげーな!

やっぱり美容師さんって派手なんだ。

しまった!

うかつにも、普通の服できてしまった。

まぁもうしかたない。

とにかく

「おはようございます。」

と挨拶をして、お店に入って行った。

店内はそんなに広い所ではなかったが、スタッフが12,3人ほどいた。

ぎゅうぎゅうだ。

そろそろ2店舗目を出すということで、スタッフをたくさん入れてるみたいだ。

僕は一番下っ端だ。

まずは掃除から。

あとは声だし。

声だしと言っても

「いらっしゃいませ~。」

「お疲れ様でーす。」

「ありがとうございました。」

というような言葉だ。

スタッフも多いし、お客さんもたくさん来られてたので

ほぼ動くスペースがなかった。

お店のすぐ近くに、隠れ家的な町屋を借りてて

そこでチラシを折ったり、レッスンをしたりしてた。

チラシはスタッフ皆で作った手作りのマップだ。

お店の近くに引っ越してこられた方が最初は近くに何があるかわからないだろうと、

近所の素敵なお店や面白そうなお店、便利なお店などを紹介するというマップだ。

もちろん自分たちの美容室のことも紹介して。

これを4万枚ほど折って、配りに行った。

最初の方の仕事は、主にチラシ配りと掃除だった。

美容院に勤めつようになっても、最初の1カ月ぐらいは全然美容師的な仕事はなかった。

1日中立ってるし、仕事が終わるとくたくただった。

大好きなスポーツニュースも見ることなく、家に着くとすぐ寝てた。

仕事が終わった後に、レッスンがあった。

まずは”お流し”の練習だ。

カットし終わった方をシャンプー台までご案内して、さっと流して

またセット面までご案内するという仕事内容。

シャワーヘッドの角度や、手の使い方、力の強さ、頭の持ち上げ方。

すべてが難しかった。

だいたいお流しができるようになるまで1カ月はかかった。

ついに来た、お流しデビュー。

最初は流しやすそうな人を選んでもらって入る。

僕は、男性のショートの方に入った。

まさか、「今日が初めてなんです。」

とは言えない。

尋常じゃないくらい緊張して、お流しに入った。

その方は僕と年齢が同じで、社会人1年目の男性の方だった。

とても気さくで、面白い方で

なぜか最初から最後までずっと笑ってた。

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