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とし物語 vol34 ~高校生編14~

受験。

高校生活1番のイベント。と言っても過言ではない。
僕はあまりなんも考えてなかった。

というか、とりあえず家を出たかった。

高校生になると母親との関係も最悪で、会話すれば喧嘩。

顔見れば喧嘩。という毎日だった。

このままじゃ間違いを起こしてもおかしくない。

と思ってたので、とにかく高校を卒業したら家を出たかった。
このころ近所の床屋のお兄さんにちょっと憧れてたので

髪の毛を切る仕事がしたいなと少し思ってた。

が、そこまで真剣に考えることもなかった。

周りの人たちは受験して大学に行く人がほとんどだ。

母親も大学に行け。というので

たいした目的もなく受験して大学に行くことにした。(すいませんm(__)m)

落ちたら美容学校かパソコンの専門学校にでも行こうかと思ってた。

推薦で受かるだろうと思ってたけど、世の中そんなに甘くなく

見事に落ちてしまった。

さすがに僕も焦り、真剣に勉強するようになった。

自分の今の学力と、なんとなく兄が京都にいたので

京都の大学でいけそうなところを探してみた。

第1志望は京都産業大学にした。

兄は浪人したが、同志社大学に行った。

もし僕も浪人するようなことになれば、同志社大学以上。

とにかく勉強するのがいやだったので、絶対に浪人だけは避けなければ!

と、受験までの残り数ヶ月間は必死に勉強した。

その甲斐あったのか、京都産業大学に見事合格した。

それ以上もそれ以下もたくさん受験したが、京都産業大学しか受からなかった。

ま、第1志望やしオッケーやね。

卒業までは、地元の友達と遊びまくり

バイトも少ししてお金も貯めた。

卒業式は中学の時とは全然違って、まったく悲しくなかった。

むしろこれからの生活のことを考えるとうれしかった。

部活、バンド、恋愛、受験。
いろんなことがあった高校時代を無事卒業して

僕は京都へと旅立った。

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