2001年8月。
新店舗がオープンした。
名前は“曼陀羅”(まんだら)
名前の由来はなんかあったのだが、正直忘れた。
さあ、また今日からがんばるぞ!!
オープンしてすぐに1人目のお客さんが来てくれた。
「いらっしゃいませ~!!」
続いてすぐに2人目のお客さんが来られた。
出だしいい感じ。
でも最初からそんなに忙しくなるはずもなく、お客さんはぽつぽつと来られる感じだった。
僕は下っ端だったので、シャンプーしてた。
しかしお客さんが少ないため、僕がいなくても全然お店は大丈夫だった。
なので、外に買いだしに行ったり、チラシを配りに行ったりと雑用の仕事が主になった。
お店が忙しくなると、たまにシャンプーに呼ばれる感じ。
ある日、でかい荷物を解体するという仕事を与えられた。
皆はお店の中で頑張って仕事してるが、僕はお店の裏で1人解体作業をすることになった。
皆の持ち物はハサミ。
僕はのこぎり。
皆は髪の毛をカット。
僕は木をカット。
たまにトンカチでがんがんつぶす。
という仕事もあった。
最初はほぼ毎日こんな仕事だった。
でもなぜか、いやではなかった。
普通の美容師さんならいやがるのかもしれないけど、僕は大学を出てからなってるので
どんな仕事でもいい意味で疑問に思わなかった。
炎天下の中がんばって木を切ってると、ある先輩がよく話しかけにきてくれた。
「暑いのに大丈夫?」
って。
素直に優しい人だなと思った。
マンダラがオープンするまでは、スタッフが多すぎるせいもあって
あんまりいろんなスタッフの人と話したことがなかった。
もちろんちょっとした会話程度はしてたけど。
なので、どんな人なのか?というのがわからなかった。
マンダラがオープンしてからは、同じマンダラの人達とは結構仲良くなった。
なかでもよく話かけてきてくれてたのが、”まきさん”という先輩だ。
この人が今の嫁さんです。
ま、この話はのちのちに。
まきさんは話しやすかった。
しかも同じ京都産業大学を卒業してて
その後美容師になったという共通点もあった。
自然と話することも増え、夜も皆でしゃべったりして仲良くなった。
その他にも、”なみさん””じんさん”という人がいた。
それとオーナーと僕。
この5人がオープン1ヶ月間のメンバーだった。
なんとなくだが、チームマンダラ
みたいな団結があった。
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