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とし物語 vol27 ~高校生編7~

2年生になり、みんなでとりあえず文化祭にでよう!という目標を決めた。

僕らの高校は、結構バンドがさかんな高校で

2日間文化祭があるのだが、2日目の午前中はバンドだけの日だった。

もちろん、全員が出場できるわけではなく

夏休み中に予選があり、予選を通った4組が本番で演奏できることになる。

1バンド30分の持ち時間。

だいたい1曲が4,5分なので、6,7曲とMCでだいたい30分ぐらいになるな。

と、計算し、7曲ぐらい練習しとくか!ということになった。

張り切って、みんなで「合宿しようぜ!」ってことになり

泊まりで練習することになった。

が、普通の工場なんで、防音設備もなく

周りに家もあるので夜は9時までで、9時以降は練習してはダメ。

朝も7時まではダメ。

ということになり、まだ寒い時だったので、ストーブつけて毛布1枚で

ソファーで寝てるとき時、誰かが

「これじゃ、泊まる意味ないんちゃうん?別に泊りじゃなくてもよかったやん。」

って。

確かに!(笑)

まぁまぁ、みんなの仲はよくなったということで(笑)
そんなことで、練習してたが一向にうまくならず

焦りばかりが積もってきて、だんだんバンドメンバーもピリピリしてきた。

とりあえず、予選が夏休みにあるからそれに向けて3曲だけ練習しよう。

予選は1バンド10分間与えられる。

何曲してもいいけど、だいたいみんな3曲。
もうそれは必死に毎日毎日3曲だけ練習した。

すると、なんとか1曲形になってきた。
「本番みたいに、マジで1曲あわしてみようか。」

「せぇーの!」

ギターがなり、ベースがはじまり、ドラムが鳴り響く。

なんというか、すごい体の中からゾクゾクして

みんなで音を合わせる楽しさというか、同じものに進んでる気持ちというか

とにかくすげー感動した。

「ついに、1曲ちゃんとできたな(^^)。」

今でも、あの瞬間がバンドしてて一番感動したときかもしれない。

1曲できたら、あとは今までのがウソみたいに

ポンポンと次の曲、次の曲とみんなできてた。

予選当日。

無茶苦茶緊張。

たぶん10何組か予選に出てきた。

ほとんどが3年生だ。

3年生の方が最後の学際だし、受かりやすい。

それはしかたないことだ。

2年生は3組か4組いた。

絶対受かってやる!

他のバンドの人たちは夏なので、カッターシャツに学生ズボン。という格好だった。

僕らだけ、なぜか体操服でいこうや!ということになり、体操服だった。

こういうときって、他のバンドの人たちがやたらうまくみえてしまう。

さぁ、僕らの番が来た。
よし!!

普段の練習通りにすれば大丈夫!

みんなで手を重ねて、

「よっしゃぁぁぁぁーーーー!!」

と気合を入れて出て行った。

いざ演奏がはじまってみると、みんなすげー緊張してるみたいで

いつもよりかなりテンポが速い。

僕はボーカルなんで、さりげなく後ろを向いて

「速い速い!ゆっくり!」

と歌ってるんで、しゃべれないから何とか伝えようとしたが

みんな緊張してるせいか、全然ペースは変わらなかった。

速いだけじゃなく、間違ったり、演奏が止まったりと

さんざんだった。

あっという間に10分間が終わった。
僕らは教室に帰ってきて予選結果が出るのを待ってた。
「どうせ、もう落ちてるやん!最悪やわ」

「他でライブ決まってるやつあるから、そっちがんばろうぜ!」

みたいな会話をしてた。

が、僕だけは実は間違わずにしかも、結構うまく歌えてた。

なのでそんな悪い気分ではなかった。

審査員(生徒会の人達と音楽の先生達)が審査をし、合格すれば

生徒会の部屋の入口にバンド名が張り出される。

どうせ受かってるわけがない。

そうこうしてる間に予選結果が出る時間になった。

さぁ、見に行くか。

と、思ったそのとき!

生徒会の女の子が僕らのもとに走ってきた!

「受かった!受かったでぇー!!」

「えっ!うそおぉぉ!!」

「マジでえぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!!!!!」

うわあぁぁぁぁぁあぁぁーーー!!!!!!!!!

僕らの名前があった。

これは無茶苦茶うれしかった。

あとで聞けば、ボーカルがよかったみたい。

(これはほんとの話です(~_~;))

ともかく、僕らはいよいよ夢のステージに立てることになった。

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