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京都市北山の美容院

とし物語 vol42 ~大学生編9~

大学生になり毎日楽しい日々を過ごしてたのだが、3回生になるとそろそろ就職活動が始まる。

パソコンでエントリーシートを書いたり、自己PRを考えたり、面接の練習をしたりと。

毎日パソコンでいろんな会社を見てたのだが、なかなかここだ!というところがなかった。

しかし、大学生になったし普通にサラリーマンになることしか考えてなかった。

何十社とエントリーし、会社説明会に行ったり、時には1次試験や面接を受けたりしてた。

でも、いつも心の中が何かもやもやしてた。

特にやりたいこともないのに説明会に行き、面接の時に

「御社の〇〇なところが興味がありまして~。」

とか嘘ついて。

ま、ほとんどの人がほんとに働きたい場所に就職できるとは思わないけど。

そんな日々を過ごす中、だんだんと真剣に自分の人生について考えだした。

今までも考えてなかったわけじゃないが、これほど真剣に悩んだこともなかった。

やっぱり自分の心の中に“美容師になりたい”っていう気持ちがあった。

(もともと地元の散髪屋さんのお兄さんに憧れたのがきっかけで、大学に落ちたら美容師になろうと思ってた)

しかし今更・・・・・

大学にも行ったし、そりゃやっぱり普通に就職するのが・・・

・・・・・・・・

そんな気持ちを持ちながらも就活は続けて、1次2次と面接もいくつか受かった。

受かるにつれて、ますます悩んでいった。

おそらく今まで生きてきた中で、1番の選択。

大学の時も悩んだが、それでも就職の方がでかい気がする。

この選択で、今からの人生が大きく変わるだろうな。って。

友達の様子を聞くと、みんな結構順調に就活が進んでるみたいだった。

僕もよけいなことは考えずに、就活がんばろう。

と思ってた。

そんななか、たまたまバイト先の部長さんと話をする機会があった。

その方は30代半ばで、仕事もバリバリやってる人だ。

そうだ、この人に相談してみようかな?

なかなか自分の悩みを相談できる相手がいなかったので

あまり自分に近い存在の人ではなく、しかも大人。

相談するにはもってこいの人だった。

僕「あの~。」

部「なんや?」

僕「仕事されるときって、不安とかありましたか?」

部「ん?なんや?なんか悩みあんのか?」

僕「はい、実は今就職活動してまして将来どうしようかと悩んでまして・・。

  大学生なんで普通に就職しようか?と思うんですが、美容師という

  仕事がやりたいんです。  どうしたらいいんでしょうか?」

的な感じだったと思う。

あまり詳しくは覚えてないが、その部長さんが一言僕に言ってくれた。

部「男は死ぬまで働かなあかん。女性は結婚とか出産とかあって仕事から離れる時があるけど。

  30までやったら何回失敗してもやり直せる。30からや。お前が30になった時に後悔せんように

  人生決めろ。おまえは30から美容師になるのと、30からサラリーマンになるのとどっちが無理やと

  思うねん。」

僕「30から美容師の方が無理だと思います。」

部「やろ!だったら今やろ!今がんばってみろや!!。」

すごく背中を押してもらった。

確かに僕の性格からして、もし普通に就職してもおそらくやっていけるんだろうけど

きっと美容師になっとけばよかったな。って後悔すると思う。

部「あかんかったら、うちで雇ってやるし。」

僕「いや~、パチンコ屋はちょっと・・・・(笑)」

しかし、その気持ちがうれしかった。

人生は1度きり!

後悔するぐらいなら、やって失敗した方が自分で納得できると思った。

僕「よし!やります!頑張ってみます!!」

それから就職活動もやめて、当時髪の毛を切ってもらってた美容師さんにいろいろ話を聞いて

美容師になる決意をした。

しかし、ここでまた問題が。

親は大反対だった。

そりゃそうだろう。

苦労して大学に行かせて、やっと就職してもらえると思ってる矢先

また美容学校に行って、美容師になるなんて!

それから親を説得するべく何回か実家に帰って話あった。

いろいろあったが、親も渋々納得してくれた?

もちろん学費は僕が払うということで。

いっぱい迷って悩んで考えたけど、僕は美容師という仕事を選んだ。

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