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京都市北山の美容院

とし物語 vol60 ~美容師編9~

アシスタントの仕事がほぼできるようになり、いよいよカットの練習をすることになった。

今までシャンプー・カラー・パーマ・マッサージなどなど・・・

練習するのは嫌いってわけではなかったが、そんなに好きでもなかった。

が、不思議とカットの練習は楽しかった。

ハサミを持ってチョキチョキと。

なんか、楽しかった。

初めは、ハサミを動かすのもうまくいかず

(親指だけ動かして開閉する)

かなりぎこちなかった。

家でも、テレビを見ながらずっとハサミを動かす練習をしてた。

そのおかげで、ほとんど意識しなくてもハサミを動かせるようになった。

ハサミをスムーズに動かせるようになっても

実際カットするのはホントに難しくて、学生のころに友達の女の子の髪の毛を

カットさせてもらったことがあったのだが2時間以上かかったすえに

ギブアップしてしまった。

毛先を1センチだけ切ってくれ。

という注文だったのに。

余裕。

と思ってたのだが、切れば切るほどおかしくなっていった。

今思えばほんとに申し訳ないです。

まっすぐに切る。

これがどんなに難しいか。

人間は髪の毛のクセもあるし、生えグセもあったり、頭の形が違ったり

1人1人全然違う。

やはり練習するしかない!

それからウイッグを切りまくった。

家でもハサミを動かし続けた。

もちろん同期の3人もカットの練習をしてる。

負けたくなかった。

1番にカットデビューしたかった。

お店ではテストがあり、それに合格すれば

最初は簡単そうな髪型の方から担当させてもらえる。

いつオーナーから声がかかるかは、わからない。

ひたすら練習した結果、みごとカットのテストに合格した。

デビューするにあたり、ハサミを購入することにした。

ハサミは値段もいろいろあるので、自分の財布と相談しながら

いいのないかな?って探してた。

すると、ちょうどよさそうなハサミを見つけた。

しかも、ちょうど限定100丁キャンペーン。

みたいなのをやってて、値段もお手頃だった。

これだ!!

と思い、すぐにハサミを購入することにした。

が、もうすでに100丁売れてしまってるとのことだ。

残念。

そう思ってると、ハサミ屋さんが

「このハサミはなんと人気好評でして、もう100丁追加生産されることになりました。」

と。

おぉ、ラッキー。

ん?

100丁追加したらもう限定じゃないやん。

って思ったが、購入することにした。

ハサミも購入し、テストも合格。

いつでもデビューする準備はできてた。

あとはオーナーのタイミング。

いつくるかわからない。

毎日準備してた。

そして、とうとうその時がきた。

オーナーがお客さんをカウンセリングしてた。

「じゃ、毛先をそろえる感じですね。」

って。

僕は

「たぶん、あの子供さんを担当することになりそうだな。」

って思ってた。

すると、

「としくーん、あのお子さん担当してあげて。」

!!!!!!

とうとうきた。

なんとなくわかってたし、準備もしてたけど

かなりドキドキが・・・・・・

は、はい!!!

そして僕は小さい小学生の女の子を

人生初めて担当することになったのだ。

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