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とし物語 vol33 ~高校生編13~

小学校6年、中学校3年、高校3年。

計12年。

12年目にして初めて小越と同じクラスになった。

これをきっかけにまた仲良くなれたらな。っていう気持ちもあった。

が、最悪なことに元彼女も同じクラスになってしまった。
2人で仲良く体育祭実行委員をやったりして、風の噂では

付き合ってるんじゃないかということも言われてた。

そんなのをまじかで見てるのはつらかった。

そんなクラスだったので、あまり楽しくはできなかった。

夏休みになり、受験もあるしそれなりに勉強してた?ある日の夜

クラスメイトの女子から電話がかかってきた。

元彼女をAさんとします。

「今Aさんのお母さんから電話がかかってきて、まだ家に帰ってきてない

そうやねんけど知らんかな?」と。

俺「知ってるわけないやん。って言うか、もう関係ないしなんで俺にかけてくるねん!」

女子「図書館に行くって言うて出ていったらしいねんけど。」

俺「いや、だから知らんって!!」

親の手前、結構強く言って電話を切った。

時間は夜の11時ぐらいだった。

当時携帯電話もあったんだろうが、みんな持ってなかったので連絡がつかないとのこと。

でも僕には関係ない。

おれにどうしろと?

・・・が、電話を切って布団に入り考えてるとやはり心配になってきてしまった。

当時僕の家は団地だったので、玄関から出ていけば必ずばれる。

そんな遅い時間に外にいけるわけもない。

考えた結果、こっそりと靴を持ってきて

ベランダから(2階に住んでたから)飛び降りて探しに行った。

すぐに女子の所に電話をし

「今から探しに行ってくるし、待っといて!」

チャリンコで30分ぐらいぶっ飛ばし、図書館まで行った。

田舎は山道が多く、夜はすごい不気味。

街灯がない所なんかは、ほとんど真っ暗だ。

図書館につき、とりあえず自転車置き場を調べることにした。

図書館のある所は裏に山もあり、トンネルもあり

変な噂もかなりあった。

恐怖と闘いながらも必死で探した。

が、見つかるわけもなく30分ほどで捜査をやめた。

とりあえず女子友達の家に電話をかけてみた。

すると

女子「あ、ちょうど今Aさんの家から電話がかかってきてAさん帰ってきてんて。」

俺「ほんま、それはよかった。で、どこ行ってたん?」

女子「・・・。なんか1つ下の男の子と海に行ってて遅くなったみたいやで。」

俺「なんやねんそれ!最悪やん!。」

僕はなんてあほなんでしょう。

図書館に行くとうそついて、男と海に行ってる人を探しに行ってしまった。

俺「もうええし、1つだけ、俺が探しに行ったってことは絶対言わんとってな!」

女子「わかった。言わへんわ。」

そんなかっこ悪いことはばれたくなかったので口止めした。

夏休みも終わり、2学期初日。

久しぶりにみんなと会った。

もちろんAさんもいた。

するといきなりAさんが

「ありがとーね。探しに言ってくれたんやって。ごめんな心配かけて。」

久しぶりに会話した内容がこれだった。
最悪やん!!

あいつ!

言うてるやん!!!

ま、冷静に考えると僕が女子の立場だったら確実に言うだろう。

そんなことで、僕の高校生活最後の夏休みが終わった。

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