バンドメンバーも集まり、いよいよ活動していくことになった。
が、いきなり問題が!
楽器がない!!
僕はボーカルなんで、楽器はないが
ギターの小越君以外、ベースもドラムもない!
どうしようか?
お金もないし。
たまたま小越君のお兄ちゃんがベースをやってて、そのおかげで
安くベースを売ってもらえ、おまけにドラムも知り合いの先輩に売ってもらえた。
よかった、よかった(^^)
次はどこで練習するか?
ま、妥当なのはスタジオ借りてする。
これにはお金がかかる。
高校生の小遣いじゃ結構きつい。
家でするのは無理やし、外でも無理。
う~ん。
すると、たか君が
「おれんち家工場やってるから、倉庫1つ借りられへんか聞いてみるわ。」
「本間に!頼むわ!!」
「でも、お父さんらが仕事してるから無理かもしれへんで。」
何日かして、たか君が
「迷惑にならんようするんやったら貸してくれるって!」
って。
やりぃぃぃぃいいぃい!!!
こうして練習場所も確保でき、楽器も手に入り
あとは練習するのみ。
まずは倉庫に楽器を搬入していった。
ドラムはさすがに自転車で運ぶのは無理なので、車で運んでもらった。
スピーカーも誰かが持ってて、つかえそうなのを使ったり
アンプも運び、僕はボーカルなんでマイクを買った。
マイクスタンドは高かったので買えなかったが、誰かが
「車のハンドルと鉄パイプで作ったらええんちゃう?」というから
僕は工場にある鉄パイプと、車のハンドルをもらって
ハンドルの真ん中に鉄パイプをぶっさして、手作りのマイクスタンドを作った。
なかなかだな(^^)
見た目はいい感じでかっこいいのだが、なんせ鉄パイプなんで重い。
全然振り回したりできず、マイクパフォーマンスの練習ができねーな。と思ってた(笑)
一通りセッティングが終わり、倉庫の中を見渡してみた。
ここが、俺らの倉庫か。
すげーな。
でもなんか見た目がちょっとさみしい。
倉庫なんで、なんもないし。
僕らは当時流行ってた、カクテルバーの空き瓶をズラッとならべ
壁に絵を描いたりした。
おぉ!ずいぶんいい感じになったな。
そんなこんなで、練習もちゃんとせずに
友達呼んで自慢したり、クラスの仲のいい女子を呼んで騒いだりしてた。
そんなこんなで最初の1年がほとんどすぎて、ほとんどちゃんと練習してなかったので
1曲もちゃんと演奏できる曲がないまま高校2年生を迎えることになった。
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