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とし物語 vol.19 ~中学生編8~

待ち合わせ場所はわかりやすいように、シンデレラ城の前。

すでに3人は来てました。

「ごめんごめん。」

さ、デートの始まりです。

最初はとりあえず、適当にすいてるやつに乗ることにしました。

人気の乗り物やアトラクションは、2・3時間待ち。

限られた時間しかないので、そんなに並んでられません。

目的は”キス”なんで。

いくつか乗り物に乗った後、お土産を先に買っておくために彼女といったん別れました。

これはチャンス!

土産は適当にちゃっちゃと決めて、友達とどこでキスをするのか?場所を探しました。

むっちゃいい場所があったんですよ。

今はもうないんですが、当時ミートザワールドという乗り物があって

入ってみると暗くて、映画館みたいに椅子に座って画面を見てるだけという

激しさもなく、しずかーな感じで、しかもすいてるという。

ここしかない!!
彼女たちと合流した後、さりげなーく連れて行きました。

「あっちの方行ってみよっか?」って。

「お!俺これ乗りたかってん。」って。

もう乗ったことあるんですけどね。

座る場所も最初から決めてたので、友達のカップルとは離れて座りました。

その乗り物には僕ら4人とおっちゃんが1人。計5人だけです。

ミートザワールドの乗ってる時間はおよそ20分。

その20分の間に勝負を決めなければいけません。

入る前に、さらに入念に口臭消しもしたし

頭の中で、シュミレーションも何回もした。

できる、できる!

しかし、始まって15分ぐらいは会話すらできませんでした。

あと5分。

そわそわそわそわ。

キスしたことないので、いったいどういう感じでしたらいいのかまったくわかりません。

もう時間がない。

焦った僕は、

「なぁ、キスしよっか。」って言っちゃいました。

すると、彼女が

「えっ!ここで?」と。

「うん、ここで。」

「・・・・・・・・」

しばらく無言が続きました。

しかし、もう時間がありません。

さらに焦った僕は、うつむいてる彼女のあごを手で持ち上げて

キスしました。

何の味もしなかったけど、その感触は今でもおぼえてるぐらいやわらかかったです。

僕は大人への階段を一歩あがりました。

一方友達は、彼女とキスができなかったみたいで

僕がしたことを知ると、パニクリだして

トイレの中で無理やりしてましたよ。

こうして、修学旅行は素敵な思い出になりました。

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